いつもより布団に包まっていたい休日だが、
ちょっぴり早起きをしてみた。
窓を開けて肌で感じる自然の空気のなかで
深呼吸すると目が覚めていく。
そう、この感覚が何とも落ち着く瞬間だ。
「空気がおいしい」ってきっとこのことなんだろう。
日々の忙しさが嘘のように、
この贅沢な時間をもう少しだけ味わっていたい。
風の音、光の暖かさを感じながら、
「今日はゆっくりと過ごしてみよう」
そう決めて、庭で本を読んでいると、
気づいたら、いつの間にか寝てしまっていた。
さらりと吹いた風の感覚で目が覚めたら、
まだ少し残る日差しと、
ちょっと顔を出してきた夕焼けに眩しさを感じる。
「もう1日も終わりか」
しかし寂しさより充実感のほうが大きい。
炎で弾ける音を聞きながら
「トントン」と料理をする。
ちょっぴり肌寒い気温を感じながら、
久しぶりに庭で食事をしようと決めた。
いつもの食事もいつもとは違う味がする。
ご飯もおいしい、空気もおいしい。
どこかに出かけて、
どんなに手がこんだ料理を食べるよりも、
この空間が何よりも贅沢な環境と時間になる。